授業の前に大家生徒会長から、現在の学校教育の中にタブレットや授業の中にプログラミングがあり、ドローンを飛ばす授業もある。教育現場はどんどん進化している。熱中の生徒にもeスポーツを知っていただきたいという願いがあり、犬飼先生にお越しいただいた、ということをお話いただきました。
運楽家と名乗られる犬飼先生の講義テーマは
『かつらぎ熱中運動会をつくろう』
最近よく聞かれるeスポーツとは
1990年代には既にeスポーツの世界大会があり、犬飼先生は大会に選手を連れていくために法人を立ち上げました。eスポーツはゲームを競技として競い、その様子を楽しむことができ、更にその様子をインターネット中継ができるので、より多くの人が観戦可能になりました。
しかし、当時はなかなか理解してもらえず苦労された内容もありました。それでも諦めず、分かってもらえるまでやり続けたそうです。
犬飼先生の初めての授業は山形県の高畠熱中小学校でした。
そして、みんなで作るみんなで遊ぶ運動会をやり、競技もみんなで新しいゲームを考えたそうです。
万博の年に生まれた犬飼先生
先生は子どもの頃に登場したファミリーコンピューターの時代に育ちました。
ゲームが好きすぎて2007年に自分でファミコンのゲームを考え、カセットを作ったそうです。
2014年から始まったみらいの運動会プロジェクト
みんなで新しい競技を考え、みんなでつくる、イベント。ひとりひとりが運動会を開発するデベロッパーです。
例えば、メンバーの中に足が不自由な仲間がいます。その仲間も一緒に企画に参加することで全員が楽しめる運動会を作る。まさにインクルーシブデザイン。
“みらいの運動会”は次世代エンターテイメントのプラットホームになっていくと先生は話されます。
そんな中、2015年12月に開催された、“みらいの山口運動会”は代表的なイベントになりました。
3日間あるうち前の2日間で運動会の競技やプログラムを全部作り、3日目が運動会本番当日です。
運動会に必要な物はすべてみんなで作る。道具は伝統的なものから、最新のIT機器まで何でも使います。
子どもから大人まで参加者全員がプレイしながら開発し、デベロッパーになったのです。
13種類の競技を作り、そのうち10種の競技を採用しました。
そして、運動会を作るプロと参加者が一緒に競技の順番など運動会をデザインします。
約200人の市民が集い、4つのチームに分かれ、老若男女が楽しみました。
モットーは『誰でもすぐに楽しめる運動会』。
競技が作られていく様子は、ニコニコ動画でライブ配信をしました。
まさに、次の時代のゲーム実況です。
講義の最後には
『ゲームというのはテレビの中だけではなく、テレビの外にも活用できるし、その知見は色んなことに生かせるんだよ』
そんなことをゲームが好きな子どもたちに、大人の口から、こんな人もいるんだよと話してあげて欲しいです。
犬飼先生からは、次世代の子どもたちへのメッセージもいただきました。
かつらぎ熱中小学校でも、みらい運動会をみんなでデベロップ(開発)したいですね。
(授業レポート 大山希世)
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