2限目は、小野龍光先生のお話でした。テーマは「公平さ」について。
公平とは、ただ単にものを均等に配分することではない。個々の背景や条件は異なるので、全員の生活環境や状況、必要性を考慮しなければ、真の公平とは言えない。
しかし全員の状況を正確に把握することはほぼ不可能である。
ならば、各個人が公平さを考えて人生を生きようとする時、最善の方法は、「自分に与えられた才能をシェアすること」「自分が得たものを人に分け与えることである」。
小野先生は、IT実業家として成功した生活を捨てられ、現在はまさにそのような生き方をしておられます。
先生の師である佐々井秀嶺さんは、60年も前にインドへ渡り、インド仏教復興運動をされているそうです。
ヒンズー教が圧倒的であるインドで、わずか数十万人の仏教徒を1億5千万人にまで増やした、インド仏教界のトップが日本人であったとは、初めて知りました。
人との関わりを大切に、自分が人のためにできるだけのことをする、思いやりの心ですぐ行動に移す、という非常に積極的な姿勢の生き方が、とても心に響きました。
(授業レポート 川畑久美子)
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