2限目は戸田農園の戸田先生による授業でした。
戸田さんは大阪出身で、農業に携わるきっかけは偶然の出会いからでした。最初は苦労が多かったものの、徐々に農業の面白さに気づき、今では新城地区で農業を行っています。新城BASEを4月にオープンさせる予定で、そこでは地元の農産物を使った料理の提供や移住者の受け入れ、グランピングなどの体験プログラムを用意する予定とのことです。戸田さんは新城地区の農業の活性化と移住者の増加を目標にされているのだそうです。そのために、地域の人々や行政と協力しながら、様々な取り組みを行っていきたいとおっしゃられていました。
戸田さんの農業への道のり
戸田さんは大阪市出身ですが、子供の頃から田舎が大好きでした。
親の店の手伝いをしながら、大阪の割烹屋で修行をしていましたが、結婚を機に関西空港近くに移り住み、そこでお寿司屋さんのオーナーから船舶免許を取るように勧められました。漁港で出会った農家の人に誘われたことがきっかけで、和歌山県伊都郡かつらぎ町の新城に移住することになりました。
農業の苦労と面白さ
最初は農業の大変さに直面しましたが、次第に農業の面白さに気づき、少しずつ成長していきました。キュウリ作りから始め、現在ではキュウリ、米、柿、ブドウなど本当に色々な種類の作物を育てています。借金を重ねながらも、奥さんを養える程度の収入が得られるようになってきており、現在はビニールハウスの建設にも着手されています。
新城ベースの設立と目的
4月に新城BASEという施設をオープンする予定となっています。そこでは地元の農産物を使った料理の提供や移住者の受け入れ、グランピングなどの体験プログラムを用意する計画をしていて、最終的な目的は新城地区の農業の活性化と移住者の増加です。
地域の人々や行政と協力しながら、新城地区の良さを発信し、関係人口を増やしていきたいと考えてらっしゃいました。
今後の課題と展望
今後の課題として、人材の確保と地域との協力関係の構築が挙げられています。
若者の農業離れが進む中で、高齢者の知識と経験を活かしながら、若者にも農業の魅力を伝えていく必要があります。また、行政や企業、大学などとの連携を深め、新しい取り組みを推進していきたいと考えられています。
新城地区が和歌山県の農業の中心地となり、他の地域にも良い影響を与えられるようになることが、最終目標だとおっしゃられていました。
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