24/07/06 早稲田大学名誉教授 北川正恭 先生

2時間目の授業はテレビでおなじみの北川正恭先生でした。
「マニュフェスト」という言葉を世間に広め、2003年に流行語大賞を受賞されています。

1時間目の教頭先生の授業が強烈だったので2時間目の私はつらいと、何度もおっしゃっていました。

目次

県会議員3期・衆議院議員4期を務める

〇28歳で三重県議会議員に当選し3期務めた。

〇当時、権力を持っていたのは明治生まれの議員で、頑固さや明治の気骨には勝てないと思った。

〇ひたすら経済発展に尽くした。

〇区画整理で掘削すると文化財が出てくることがあったが……との裏話も。

〇39才で衆議院議員に当選し4期務めた。二階さんと同期。


三重県知事を2期務める

〇最初の選挙では開票率90%で2万5千票負けていたが、残りをほぼ取って大逆転勝利した。(当時の選挙結果を調べますと北川先生は456,676票を獲得され、2位との差は12,815票でした)

〇対抗馬の前副知事に勝ったのは、やはり今までのやり方に問題があったからだと理解した。
そこで、まわりの利権を忖度する「調整型」ではなく、「目的達成型」の知事になった。

〇積極的に組織の改編などに着手した。

〇知事だけが元気な三重県庁と言われたこともある。

全体を通して強く主張されていたこと

〇国の権利とはすなわち地方の権利だ。以前は国が地方を管理していたが、1995年からは対等な関係になった。(地方分権一括法)

〇地域から先に変わっていくのが理想。国に変えてもらうのではなく、「地域→県→国」の順に変えていく。

〇地域の課題を改善することが、国をよくすることにつながる。

〇地域の自立とは住民の自立だ。役場に頼らず住民が役場を動かす。こんなもんだと諦める「もんだ族」ではだめだ。

生徒からの質問について

Q:政治と金が問題になっているが、何にお金がかかるのでしょうか?

A:政党交付金は300億くらい支給されているが、それでは国のためだけに働く公務員になってしまう。本来は投げ銭で賄うのが基本。説明責任を果たせるお金を使うべきだ。

Q:お金は具体的に何に使っているのでしょうか?

A:事務所経費。
 (その後、自分の〇〇のためと言われました。冗談なのか、口が滑ったのか……)

Q:知事はなぜ2期で辞めたのですか?

A:公の権力の座に長く居座れば、どうしても癒着等が起こり、腐ってしまうので。
   最初から短い任期のつもりで知事となった。

Q:政治における判断の基準は何ですか?

A:生活者起点で判断する。生活者優先や生活者重視という言葉は上から目線だ。権力者が何もかも決めてしまうのは専制政治。民が自ら決めるのが民主主義。そのためには地方の首長だけではなく、国民一人一人がしっかりすること。地域から国を変えよう! 

⑤授業を終えての感想

28歳から59才まで約30年間、政治家を務められた先生のお話は私のような無関心派にも,とてもわかりやすかったです。
政治は私たち自身のため、私たちの子孫のためにあると改めて感じました。これからは政治に関心を持って認識と理解を深めようと思います。でも、立候補はしませんよ(笑)
北川先生、どうもありがとうございました。

(授業レポート:小川 浩史)


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