九度山町長 和歌山県町村会 会長 岡本 章(あきら)先生 授業レポート
1月7日第4回目の授業、2時間目は九度山町長・岡本章先生でした。1時間半にわたり九度山町繁栄の秘密を惜しげもなく披露していただきました。
◎第一の秘密=観光客が年間14万人から180万人(強調!大河ドラマ「真田丸」前です)になった理由
ポイントは以下の通りです。
①観光ゾーンを3つに分けた
・世界遺産ゾーン=慈尊院
・自然体験ゾーン=丹生川
・町中ゾーン=大石順教尼記念館・松山常次郎記念館・真田庵
大石順教尼記念館は古民家を改築。松山常次郎記念館は平山郁夫画伯の奥様の実家であるため、町長になった時にご自宅を訪問し 思い切って絵を書いていただくようお願いした。快く引き受けてくださり、今もその絵を飾っている。
②観光客の「食」の需要を満たすため、真田庵の横にそばの店「幸村庵」を作った。その際、本物の信州そばの味を提供するため信州に職人を派遣した。
③語り部を増やした。
◎第二の秘密=大河ドラマを誘致できた理由
長野県上田市などと連携して署名活動。何度もNHKに足を運び、いろいろな人に協力をあおぎ、署名を集めた。
◎第三の秘密=道の駅「柿の郷くどやま」は補助金を活用
普段から準備を怠らなかったため、補助金交付金をタイミングよく活用できた。
何十万人いう署名の数とか億単位の補助金の額には驚きですが、署名は普段からの人脈、補助金の活用は普段からの準備という地道な努力がポイントだと思いました。
◎第四の秘密=岡本町長の人柄
九度山町の新人職員研修に呼ばれたときに「遊び人になれ(仕事にがんじがらめになることなく、余遊のある生き方をしてほしいという意味)」と話した。
そんな岡本町長のお人柄も九度山町繁栄の要因のひとつなのかもしれません。
◎その他にも……
〇最初から行政に頼らず自分たちで先ずスタートしてほしい。スタートした団体のバックアップは充分にする。
〇一番身近な街づくりは自宅周辺に花を植えること
〇伊は始まりという意味があるので伊都は都の始まりだ
〇九度山芸術祭も近畿で一番との評判
〇行政で失敗されたことはありますかとお聞きしたところ、「ありません」ときっぱり!
5期目に臨まれていることもあり、終始、余裕と貫禄の1時間半でした。
和歌山町村会の会長もされており、九度山だけでなく伊都地方、紀北、和歌山県全体を見渡しておられる印象でした。
貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
みんなで九度山町に遊びに行こう!!
(授業レポート:読書部 小川浩史)
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