岡田先生は、「未来型自己紹介」と「パラレル活動家としての生き方」について、実際のワークを踏まえながら、授業をしていただきました。
1、自己紹介
岡田先生は、「パラレル活動家」として活動されています。「パラレル活動家」というのは、自分を理解してもらうために岡田先生が作った言葉で、同時並行で色々なことをする人のことを指します。
現在、ヤングケアラーやアクセシブルツーリズム(高齢者や障害者の方々が旅行しやすい社会)など、社会課題に関するイベントの企画や進行、そして、女性キャリアの歩みやパラレル活動家の紹介に関するインタビューの2つに注力されています。
フェリシモの矢崎社長が「何か自分がしたことで相手が喜んでくれることを自分が噛みしめることが喜びなんだ」って話していたのを聞き、「ともに幸せになる幸せ」という言葉を座右の銘にされています。
2、未来型自己紹介
自己紹介をする際にどういった経歴かをよく話しますが、今その話を聞いても、「そうですか。」で終わってしまいます。
自己紹介は初めましての情報交換で、時間は未来に進んでいくので、未来に対して、お互いにとって有用な情報を交換した方がより良くなります。
自分が今何を感じているか、や何をやろうとしているか、希望としているかのような話を自己紹介ですることで、相手から解決のための情報が出てくるかもしれません。
人はミラーボールのように多面的で、自分から見えている面以外にもさまざまな面があるので、自分が知らない多面を理解することが重要となります。
3、パラレル活動家としての生き方
岡田先生は、過去10数社で務め、いろんな職業をしてきた中で他人から中々理解してもらえませんでしたが、パラレル活動家と名乗ることで、開き直ることができて、それっぽいことをしていくことになりました。
これまでコラムで書かれた方の例では、会社員をしながら得たロジカルな思考を活用し、片付けコンサルタントをする人や金融会社に勤めて得たデータ分析を用いて毎週マラソンイベントを開催する人など、それぞれ仕事で培ったスキルを活用してパラレルな活動をされています。
パラレル活動の意義は、社会の景色を変えることです。複数の世界に生きるパラレル活動をすることで、社会を見る視座が変わり、視野が広がります。自分の世界は自分の見える世界でしかないので、自分の立ち位置を変え、いる場所を変え、やり方を変えることで、見え方が変わって自分の中の引き出しを増やすことができます。
もう一つの意義は、活動を通じて、社会が変わることです。いつも馴染んだ位置から少し出てみることで、多面的な人生を楽しむことができます。自分の中にある好きなことや得意なことを本能に赴くままに出せるようになっていきます。
パラレル活動をするために重要なのは、自分が感じた小さな興味を大事にして、できる範囲で動いたり、話してみることです。そうすることで、自分の中にあるネガティブなハードルや周りから言われることが気にならなくなります。
まとめ
授業を通じて、人を理解するためにはさまざまな角度から人を見ることとそれを理解するための興味が必要であることを感じました。
1月の南方熊楠の授業で感じたことともリンクして、点と点が線になったような気持ちになりました。
岡田先生、ありがとうございました。
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