KiLa先生の授業はまずトランプを使ったマジックからスタートしました。
授業は生徒からの質問をもとにした形式で行われたため、主だった質問とその回答について、まとめさせていただきます。
マジックの発想はどこから生まれるか?
よくマジックは一人で考え、発想して作り上げると思われがちですが、作り方は落語に似ています。落語古典のように昔作られたマジックがあって、アレンジや改良を加えながら作られています。
マジックを作る際に、古典を勉強し、古くから伝えられてきているアイデアや知見を自分なりに消化して、自分がしたいことにフィットさせるのですが、これはマジック以外でも大事な考え方になります。
発想の転換については、まず自分が何を考えているか、ものごとをどのように見ているか、主観を客観視することが大切です。自分の評価軸が絶対軸になってしまうことが多く、未来に対するアクションの縛りになってしまっていることに中々気付けません。学校でのいろんな勉強から自分の評価軸を広げ、他人との会話から刺激を得ることで、一つの物事に対してさまざまな評価軸を得ることが出来ます。
また、人間は言葉で考え、言葉で理解する生き物なので、言語化も必要となります。KiLa先生は読書を通じて、言語化する力を養いました、
緊張するということはないのですか?
緊張することがいけないのではなく、緊張に飲み込まれて達成したいことが達成できないというのがよくない状態で、緊張感がないのも良いわけではありません。
まず、緊張をしない方法は実践において、場数を踏んで、慣れることです。その回数は人によってバラバラなので、何回すれば良いという話ではないですが、慣れるまでとことん場数を踏むことが緊張しなくなるための方法です。
ルーティーンを作って、やるべきことをリストアップし、一個一個達成していくことに集中することも一つの解決策です。緊張は結果に意識が向いている時に起こるので、結果ではなく、やるべきことに集中をして、結果が好転する可能性を上げることで、緊張を防ぎます。やるべきことが多ければ多いほど、忙しくなるので、結果に意識を向ける暇がなくなります。
マジックのタネがバレてしまった時はありますか?
もちろんバレるべきではないとは思っているけれど、絶対にばれてはいけないとまでは思っていません。マジックを見せつけて得意になることが目的ではなく、マジックを通して作りたい空気があるので、バレるか否かは、そんなに大きいことではなくなります。
マジックとプレゼンテーションには通じるものがあるのでは?
空気を作るという目的を達成するためにどうプレゼンテーションをしていくのかは、よく考えないといけません。皆さんがどういう期待感を持って話を聞いてくれているか、どうやって期待に応えるかを考える必要があります。
また、KiLa先生はマジシャンとして社会の中でどう存在しているか、1回目は良くても2回目からは驚いてもらえなくなるので、そこから何を感じてもらうのかというのが、エンターテイメントとして、マジシャンとしての存在意義がないのかなと思っています。
エンターテイメントは生活に直接影響を与えるものではないかもしれませんが、人として生きるにあたり、心のメンテナンスに必要な栄養なので、マジシャンとしての存在意義としてしっかりとプライドを持って良いのかなと思っています。
まとめ
マジックを通じて、日常生活に活用できる考え方や技術について、教えていただくことが出来、ぜひ実践してみたいと感じました。
また、マジックが持つ社会的存在意義など、マジックに関するKiLa先生の考え方を深くお聞きできる良い機会になりました。
KiLa先生どうもありがとうございました。
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