金谷先生からは「株式会社カナセの事業内容について」や「日本の人口減少問題について」の2部構成で授業をしていただきました。
株式会社カナセの事業内容について
株式会社カナセの主力事業は2つで、ボタン製造とアクリル樹脂板の製造となっています。ボタン事業は創業以来の事業で、現在は売上の1割を占め、残念ながら赤字が続いてしまっているものの、雇用維持の観点から継続しているとのことです。アクリル事業は売上の9割を占め、セルキャスト製法による高品質なアクリル板を製造されています。
日本の人口減少問題について
日本の人口減少問題は本当に深刻な問題で、国の存続などの根幹を揺るがす問題であることをどれほど認識しているのでしょうか。
金谷先生の出身校では、1学年の人数が20分の1になってしまうほど、子どもの数が減っています。人口減少については、将来どうなるかが今から予測できる中、有効な手立てを打てていないのが今の状況です。
問題は、深刻さと早急さの2軸で分けられる中で、人口減少はすごく深刻だけど、今日中になんとかしないといけない問題に当てはまります。今すぐなんとかしないといけない問題であれば、みんなで一生懸命解決しようとする一方で、そういった問題は後回しにされがちで、時間が経つと問題はより深刻になってしまいます。
日本政府は、子育て支援をして女性に3人産んでくださいというが、出産できる女性の人口も減っているので、これだけでは、人口が減っていってしまいます。
2050年には生産年齢人口と高齢者の人数が同数になってしまい、若者一人が高齢者一人を支えないといけなくなり、下の世代の責任や負担が大きくなってしまいます。
その中で、1つの解決策は、移民を積極的に受け入れることです。東京では人口の5%が外国人の方となっています。ラグビーの日本代表は、外国籍の方も多く在籍していますが、日本のために一生懸命頑張ってくれている。それが日本の目指すべき姿だと思います。もちろんすごく強い覚悟と寛容性が必要となりますが、受け入れないと日本社会がなくなってしまうかもしれないと考えます。
もう1つの解決策は、独立を諦めてしまい、アメリカ合衆国の51番目の州になってしまうことです。収まりが非常に悪いかもしれないけれど、選択肢としてあり得ると考えています。
極端な意見かもしれないけれど、人口減少問題は極めて深刻であり、将来にものすごく暗い影を落としています。人口減少問題について、もう少し近々の問題であると、常日頃からどういう社会を目指していくべきかを考える必要があります。
まとめ
授業後は、各生徒から本当にたくさんの意見が出て、人口減少問題に対する考え方や解決策の議論が行われました。
人口減少について考える大変貴重な機会になりました。金谷先生、ありがとうございました。
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