2時間目の授業は、オリンピックに2度出場された池田めぐみ先生でした。
午前中の餅つきにも参加され、アスリートらしく、とても力強かったと聞きました。
プロフィール
1979年山形県生まれ。実の両親、夫、子(小4)の5人で暮らしている。夫は熊本県天草出身で実家は浄土宗のお寺。
池田先生は2004年のアテネオリンピックと2008年の北京オリンピックに出場した。
中学校まで
5歳のときにロサンゼルスオリンピックの開会式をテレビで見て、実際にテレビの中に入ろうとしたくらい魅了された。
9歳のときにソウルオリンピックを同じくテレビで見て、改めてオリンピックに行きたいという気持ちが湧き上がった。
足が速かったので中学校では陸上部に入ったが、強化合宿で1歳下の走り幅跳びの選手・池田久美子さんに圧倒的な差を見せつけられ断念した。
高校・大学時代以降 ~フェンシングとの出会い~
米沢興譲館高校に入学した。フェンシング部の顧問に入部を勧められためらったが、「高校からフェンシングを始めてオリンピックに行った選手がいるぞ」が決め言葉になり、入部した。当時はフェンシングで勝ちたいというよりオリンピックに行きたいという気持ちが強く、インターハイ4位の成績を収めた。
その後、東京女子体育大学からオファーを受け入学。4年生の時にナショナルチームに入り、15歳でフェンシングを始めてから10年後、念願のオリンピックに出場できた。
高いレベルに到達するには、1万時間のトレーニングが必要だと、池田先生は実感している。
運動神経と、強くなるための方程式について
運動神経は12〜13歳でほぼ完成してしまう。
「高校でフェンシングを始めた自分はキャリアのある選手との差をどう埋めるか」を池田先生は考えた。
センスという1つのピースはどうしても埋まらないので、差を縮めるために残りの99ピースを埋めようと決意した。ギャップを埋めるためには知恵と努力が必要。
池田先生の考案した強くなるための方程式は、
「トレーニング × 準備(ピースを集める)× 考える(何のためにするのか)」
どれかが0だとすべて0になってしまうし、すべてが1だとまったく成長しない。
競技人生からの学び
★やればよかったという後悔をしない
★乗り越えるために壁はある
乳がんで競技を引退し、入院中のベッドで人生のどん底か?と思ったが、
スポーツで壁を越えてきた自分は「夢を持てば今回も越えられる」と気づいた。
笑顔で楽しく健康で生きようと……
★起こってもいないことに不安にならない
★人と比べない
一般社団法人ヤマガタアスリートラボについて
2023年12月9日に設立し、現在、池田先生は代表理事を務めている。
アスリートがハイパフォーマンスを出すためのコンディショニング技術を一般に広めたいとの気持ちがある。
授業の感想
上記のお話のほか、机の上に登ってストレッチの実演をしてくださいましたが、文章で書くのは難しいので割愛します。
高いレベルに行くには1万時間のトレーニングが必要とのことですが、先生は10年でオリンピックに出場されたので、1年に1000時間、一日3時間を練習に充てたということになります。
ちょうど新年も近いので、自分も何に1万時間のトレーニングをするか考えようと思います。ワクワクしますね。
池田先生、ありがとうございました。
(授業レポート:小川浩史)
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